子猫にまたたびいつから使って大丈夫?効果は?害はないの?

子猫にまたたびいつから使って大丈夫?効果は?害はないの?

子猫にまたたびいつから使って大丈夫なのでしょうか。

実は、猫とまたたびについての研究報告があまりないため科学的な資料がなく、分かっていない部分も多いです。

だからこそ、安全な方法をとっておきたいですよね。

わたしが調べたところ、子猫にまたたびを使用するのは1歳を過ぎてからが安心だという結論に至りました。

子猫にまたたびを使用するなら1歳以降がよい理由、猫がまたたびに反応するのはなぜか、またたびの効果、害や危険などをまとめました

またたびの猫への影響について少し詳しくなったので、これからは気をつけながらまたたびを使えそうです。

子猫にまたたびいつから大丈夫?

猫ミコ
ミコ生後4ヶ月半の頃。またたびはまだ早い。

実は、子猫にまたたびを使用する際の月齢制限は特にありません。

といっても、子猫にまたたびを使用するのは1歳を過ぎてからが安心です

なぜかというと、またたびは猫の脳の中枢神経を刺激し、軽い麻痺状態にすると考えられているので、脳が発達途中の子猫にまたたびを与えるとパニックになる可能性もあります。

現状では、猫とまたたびについての研究報告があまりなく、またたびが子猫の成長にどのような影響を及ぼすかわかっていません

さらにまたたびは、発情期を迎えた生後6ヶ月~1歳以降の猫でなければ反応しないともいわれています。

それなら、またたびを早くから使わなくていいですよね。

「子猫にまたたびはいつから与えて大丈夫?」という話は、なんとなく「子供にコーヒーはいつから飲ませて大丈夫?」という話に似ている気がします。

コーヒーのカフェインの影響が大人と子供で異なるように、またたびの成分の影響は、成猫と身体の小さい子猫では異なるでしょう

「少量なら子供でもコーヒー飲ませて平気よ~」って親御さんもいれば、「子供にコーヒーは飲ませません」って親御さんもいますよね。

またたびもそんな風に考えるとわかりやすいですね。(ちなみに猫にカフェインは毒なので、猫にコーヒーを与えてはいけません。)

子猫にまたたびを使用する際の明確な月齢制限はないですが、わたしなら愛猫が1歳を過ぎて成猫になってから使います。

子猫にまたたびを使用する場合は、早くても身体が成熟してくる生後6ヶ月を過ぎるまで待ち、ほんの少量だけ臭いを嗅がせるくらいから始めると安心ですね

ちなみに、またたびの効果は粉末タイプが一番強く、粉末>液体>実>枝>葉の順番で効果は弱まるそうです。

獣医師さんが書いていた記事によると、粉末タイプを与える時は、成猫でも耳かき半分以下の少量で十分なんだそうですよ

またたびが効かない猫もいる

猫さんによってまたたびの反応の違いがわかる動画。↓

またたびに反応する猫さんは、頭や体をこすりつけたり、くねくねと転がったり、よだれを垂らしたり、攻撃的になるなどの状態になります。

またたびの反応は猫さんによって違いがあり、反応する猫さんもいれば無反応な猫さんもいます

50匹(オス29匹、メス21匹)の猫にまたたびを与えた実験によると、「泥酔状態」20%、「適度にうれしそう」60%と、8割の猫がまたたびに反応したそうです。

発情期を迎えていない子猫は、またたびに反応しないともいわれます。

もし愛猫さんがまたたびに反応しないタイプであれば、またたびを与える必要はないですよ。

猫がまたたびに反応する理由

猫がまたたびに反応する理由は、マタタビラクトン類(イリドミルメシン、イソイリドミルメシン、ネペタラクトンなどの物質)、アクチニジンなどの、またたびに含まれる成分が脳の中枢神経を刺激し、軽い麻痺状態にさせるためと考えられています

これらの成分は、嗅覚やフェロモンを感知するヤブコン器官を通じて、猫の脳へ伝わります。

発情期を迎えていない子猫がまたたびに反応しないといわれているのは、フェロモンを感知するヤブコン器官の発達と関係しているのかもしれませんね。

猫へのまたたびの効果

猫にまたたびを与えると次のような効果があるといわれています。

  • リラックス作用
  • ストレス解消

この他に食欲増進の効果があるというネットの記述もありましたが、これにはちょっと慎重になりましょう。

またたびに含まれるβ-フェニルエチルアルコールという成分には、よだれを促進する作用があるのですが、またたびの食欲増進効果については、わたしはこちらの記述を参考にしました。↓

またたびが好きな猫ならば、食欲がないときでもまたたびのにおいにつられてキャットフードを食べることがあるでしょう。けれども、またたびそのものには食欲を改善させる効果はありません。むしろ、またたびによって興奮した状態で食べることは健康的な食習慣とは言えないので、あまりおすすめできません。
(出典:日清ペットフード株式会社 ※現在、記事は削除されております)

病気で食欲が落ちている猫さんにまたたびを与えて、食欲が回復したようにみえても、病気は治っていない場合もあります。

またたびは薬ではなく、猫さんにとってはあくまでもリラックス作用、ストレス解消効果のある嗜好品

食欲がないなどの症状があるときは、獣医師さんに相談するほうがいいですね。

またたびの害と危険

またたび
またたびの実

わたしは「またたび=害がある=危険」と思っていました。

愛猫ミコが子猫だった頃にまたたびについて調べていたら、「またたびはお酒のようなもの」「またたびは麻薬のようなもの」「またたびには中毒性がある」などの記述をどこかで読んだからです。

けれど改めてよく調べてると、またたびには強い常習性や副作用はなく依存性もなく、通常はすぐに普通の状態に戻るので大丈夫なようです

害もないと言い切っている記述もありました。

ただ獣医師さんの記事には、またたびは「てんかんがある猫や、妊娠中の猫での使用は避けるべき」と書かれたものもありました。

その理由は、またたびとよく似た反応を示すキャットニップという植物では、てんかんがある猫や妊娠中の猫への使用は避けたほうがよいとされているからです。

キャットニップに含まれるネペタラクトンという成分は、またたびにも含まれているので、またたびもてんかんがある猫や妊娠中の猫への使用は、やめたほうがよいでしょう

また呼吸器や心臓系の持病を抱えている猫さんには、またたびは負担になることもあるので使用はやめたほうがよいでしょう。

猫さんによっては、またたびで嘔吐や下痢、過剰な攻撃性などが現れることもあるようです。そういった場合は使用を中止しましょう

じゃあ、やっぱりまたたびにも害や危険はあるんじゃないか?って気もしますよね。

猫とまたたびについて研究報告はあまりなく科学的な資料もなく、よくわかっていない部分が多いです。

そのため、またたびを猫さんに与えるときは、猫さんが健康であることを前提に、成猫でも耳かき半分以下の量を多くても1週間に1回くらいの使用にとどめるのが安心です

人間でも、水を過剰摂取すると水中毒になって死ぬことがあるんですよ。

どんなものでも適量を守ることは大切ですね。またたびも適量を守りましょう

またたびの保管も注意

戸棚
またたびが好きな猫さんは、隠してあったまたたびを探し出してしまうことがあります。

飼い主さんの知らない間にまたたび粉末の入った袋を破り、たくさん舐めてしまうことも考えられます。

急激に大量のまたたびを摂取し強い麻痺を起こした場合はどうなるかわかりません。

またたびの保管には注意して、猫さんの手の届かないところ、立ち入らないところに置いておきましょう

ゴミ箱にまたたびを捨てる時も、ゴミをあさってしまう猫さんがいるので気をつけましょうね。

まとめ

子猫にまたたびはいつから与えて大丈夫なんだろう?と調べたら、記事によって書いてあることが少しずつ違って疑問が深まってしまいました。

色々読んだ結果、猫とまたたびに関する研究報告はあまりなく科学的な資料はないとわかりました。

つまり子猫へのまたたびの影響もよくわかっていないんですね。

だから子猫にまたたびを与えるなら、1歳を過ぎた成猫になるまで待ったほうがいいねというのがわたしの答えです

どんなものも適量が大切なので、またたびも適量を守って使うというシンプルなところに落ち着きました

今までまたたびの猫への影響がよくわからなかったため、愛猫ミコへまたたびの使用は控えてきましたが、少し詳しくなったので、またたびを使ってみることもできそうです。

眠らせていた、またたびエキススプレーを使ってみようとしたら、消費期限切れてた…。

こちらの記事もおすすめです。またね♪